独立して飲食店を開業したい!知っておきたい独立の注意点

独立して飲食店を開業したい!知っておきたい独立の注意点
独立を考えている方の多くは、成功する未来への希望を持って開業します。しかし、開業したあと待っているのは、華々しい生活だけではありません。独立をして夢にまで見た飲食店を開業しても、経営に失敗すれば苦労することとなります。独立して成功するためには、注意しなければならないことをしっかり押さえておく必要があります。今回は、独立の注意点についてご紹介します。

独立の失敗例

独立して飲食店を開業するにあたって、多くの方が失敗しています。実際に街で新しくできたお店が、いつの間にかなくなってしまっているということはよくあります。すべての飲食店が失敗するわけではありませんが、失敗しないためにも、まずは失敗例からみていきましょう。

飲食店で自己資金0円開業はできない

本のタイトルなどで目にする「0円での飲食店開業」は、基本的に不可能だと思った方がいいでしょう。0円で飲食店を開業している方は、非常に稀なケースです。初期投資は、自身が独立してスムーズに営業するために必要な額です。

自己資金の最低額は180万円程度ともいわれており、開業する店舗を借りる際にも必要な金額となります。180万円でも借りられる店舗が限られてしまい、最初のうちは経営状態が安定しづらいといったデメリットがあります。

しっかりと安定して飲食店を開業するためには、初期投資額は1,000万円程度あることが無難といえます。自己資金が0円となると、融資を借りることはおろか、初期投資ですべてのお金を使い切ってしまいます。

しかし支払額は減ることはありません。食材や家賃、融資の返済と利子など、支払うものはとても多いです。自己資金は開業するためだけではなく、軌道に乗るまでの間支払いをおこなうための金銭にもなり得ます。

商品の宣伝が疎か

いざ飲食店を開業した際、「美味しい料理を提供すれば、自然とお客様が増える」と考えている方が多くいます。しかし、実際はしっかりとした宣伝をしなければ客足は遠のきます。広告宣伝などにまわすお金がないとしても、SNSなどを利用した「口コミ」は威力が大きく、成功するために秘訣ともいえます。

美味しい料理や質の良いサービスを提供しても、お店の存在を多くの人に知ってもらわなければ意味がありません。また、自身では「良い商品」と感じていても、実際には消費者に受け入れられないといったケースも多数存在します。

商品を提供する前に、知人に食べてもらい、感想をもらって参考にすることも大切です。また、宣伝もSNSだけではなく、ホームページの作成やポイントカードの活用など、積極的にアピールしていくことが大切です。

独立する上での注意点

上記で挙げた失敗例をもとに、独立する上での注意点をご紹介します。独立する前にしっかり準備をおこなうことはもちろんですが、他にもさまざまな注意点が存在します。

生活の基盤を見直す

夢を追いかけて事業を立ち上げることは、とてもすばらしいことです。しかし、家族や小さな子どもがいるうちに、賭けるように会社を辞めることはオススメしません。子どもがいる場合、養育費が必ずかかります。

家族がいる場合も同様に、会社員として家族を抱えてきた収入が、いきなりなくなることは大きな痛手です。自分のモチベーションを高めるために、自身を追い込むことで成功する方は多く存在します。

しかし、突然貯金もないまま独立をするとなったとき、家族まで追い込まれることになってしまいます。独り身の場合であっても、周囲や迷惑がかかってしまう可能性があるような追い込み方はしてはいけません。

貯金や将来の設計をしっかりおこないましょう。その上で、独立するだけの自己資金がつくれたとき、独立することを目指していきましょう。

プライドが経営の邪魔をする

失敗例でも挙げたように、商品などに自信を持ちすぎると失敗してしまう可能性が高まります。会社員としての生活が長くなればなるほど、経験が邪魔をして気付かぬうちにプライドが高くなっていることがあります。

ある程度会社員で地位を確立してしまっていると、独立した際に頭を下げ、自分で足を運ぶことが億劫になってしまう方も少なくありません。いざ独立をしてビジネスを始めると、信頼も実績もない0からのスタートになります。

仕事におけるマニュアルなども何もないため、すべての決定が自身にゆだねられます。会社員時代に確立した肩書きなども、役に立つことはなくなるので、謙虚な気持ちが大切になります。

社会貢献よりも大切なこと

独立して開業をおこなう方のなかには「社会貢献のため」を理由として始める方がいます。しかし、実際には「お金を稼ぐこと」が何よりも大切です。お金が稼げなければ、自分の生活はもちろんのこと、家族がいる場合は家族も生活が困難になってしまいます。

社会貢献とは、自身がまず豊かな生活ができるようになってからおこなうものです。飲食店でお客様に美味しい料理を提供するためには、提供する場を維持しなければなりません。支払いが滞り、お店自体開けなくなってしまうのであれば、社会貢献することは不可能です。

しっかり稼げるようになることで、心に余裕が生まれ事業が楽しくなっていきます。心に余裕があると、まわりを見渡す余裕も生まれるため、さらなる商品の開発やお客様の要望に応えることができるようになります。

まずは「人のために」や「社会のために」といった考え方を捨てましょう。自身のために稼ぐことで、いつの間にか社会貢献ができるようになっていきます。

独立するために必要なもの

独立をするためには、手続き以外にも必要なものが多くあります。開業する前に、まずは必要なものも確認しておきましょう。

他店に負けない強みをつくる

世の中には多くの飲食店が存在し、たくさんのお客様で店内を賑わせるためには、他店とは違う強みを作らなければなりません。差別化をおこなうことによって「この料理が食べたいときはこのお店」として認識してもらうことができます。

料理のレシピなどは多数存在しているため、スマートフォンさえあれば美味しい料理を作って食べることができます。しかし、なかには料理が出来ない方や、簡単には作れない凝った料理が食べたいと考えている方もいます。

他のお店には真似することができない、唯一無二の料理やサービスを考えておくことが大切です。

メニュー作りにこだわる

近年では「インスタ映え」という言葉も流行っているほど、食べたものを写真に収める方が多くいます。さらに食べた写真はSNSやブログで広がり、結果として宣伝効果にもなります。では、写真に思わず撮りたくなるようなメニューとは、どういったものでしょうか。

飲食店を経営する際、「温かいうちに料理を食べてもらいたい」と考えてしまうでしょう。しかし、写真のおかげで集客をおこなうためには「冷めても美味しい料理」など、工夫したメニューを作ることも大切です。

綺麗に盛り付けされた料理や、彩りの美しい料理も、お客様の心を掴むことができます。自身が経営するお店に合ったメニューを作ることによって、お客様に喜んでもらえる料理を提供することが出来ます。

コンセプトをしっかり練る

飲食店で経営をおこなう場合は、開業する前にコンセプトをしっかり練っておく必要があります。コンセプトを練ることで、自然と飲食店のイメージが決まっていきます。コンセプトを練る際は、一般的に「7W2H」の視点を意識することが大切とされています。

店舗のコンセプトを明確にすることによって、経営者としての意識の向上や、飲食店を成功させるための計画をつくることに役立ちます。

まとめ

飲食店で独立を行う際には、いくつかの注意点をしっかりと意識するようにしましょう。意識するだけでも、今後の立ち振る舞いなどを考えるきっかけにもなります。家族がいる方は、独立をいきなりするのではなく、事前に家族と相談することが大切です。

飲食店での独立を考えているなら、0からの自営業ではなく「フランチャイズ」で開業するという選択肢もあります。油そばぶらぶらでは、20代の若者や独立を考えている方を募集しています。

独立に興味があり、フランチャイズについて知りたい方はぜひ一度「油そば ぶらぶら」までご連絡ください。